おばあちゃん

僕のおばあちゃんは、僕が9歳の頃に亡くなった。

おばあちゃんは僕と一緒に暮らしていて。

だから、僕のいる家でおばあちゃんの葬式の準備をした。

 

亡くなったおばあちゃんは、眠っているようだった。

親戚のおばさんは、亡くなったおばあちゃんの姿を見ながら僕に

「おばあちゃんはね、つかれて、眠っているんだよ」と言った。

僕は「いつ起きてくるの?」と言った。

親戚のおばさんは、黙っていた。

 

だから何だっていう話じゃない。

ふと思い出して、少し寂しくなるだけなんだけど。

今の自分は、あの時より大人になっているのかなって、

少し悔しくなるだけなんだけど。

 

そんな自分にかける言葉を探しているだけ。